DX関連資格とは?DX推進に役立つ資格7選と取得時の注意点を解説 - 株式会社STANDARD
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DX関連資格とは?DX推進に役立つ資格7選と取得時の注意点を解説

目次

経済産業省から2018年9月に発表されたDXレポートによって、企業のDX推進が注目されるようになりましたが、DXが掲げる「最新のデジタル技術を用いて既存の商習慣・ビジネスモデルを変革する」という大目標をすぐに達成することは難しいでしょう。企業はDXレポートに掲げられたように、レガシーとなった「既存システムの縮小・刷新・塩漬け」といった判断を経た後に、競合優位性を確保するための経営戦略・事業戦略を策定し直す必要があります。

DX推進には主に①既存システムの縮小・刷新・塩漬けを行うフェーズと、②AI等の最新技術を用いた経営戦略・事業計画の策定を行うフェーズ、③全社横断的なシステムの構築、AI開発・実装フェーズがありますが、企業はそれらのフェーズを力強く進める人材の育成・確保が急務となっています。

とはいえDX推進に欠かせない「DX人材」はそう簡単に確保できるものではなく、また育成も実際の経験を経るほかありません。今回は自社のDX推進を担う人材として、取得しておくと役立つ代表的な7資格を紹介していきます。いずれかの資格を保有しておくことで、学習過程で得た知識が「DX推進に立ちはだかる様々な壁」を乗り越える力となるでしょう。

DX推進に役立つ資格とは?代表的な7資格を紹介

DX推進に役立つとされる代表的な資格は以下の7つになります。

  • AWS認定資格各種
  • Python3エンジニア認定試験
  • AI実装検定
  • ITストラテジスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • 基本・応用情報技術者試験
  • ITコーディネーター

それぞれ解説していきます。

AWS認定資格各種

AWS認定資格とは、AWS(Amazon Web Services)が提供するクラウドに関する知識を証明する資格です。AWSはクラウドコンピューティング技術(システムやツールを稼働・運用するために必要なサーバー等をクラウド上に構築する技術)を利用したサービスを展開しており、クラウド上でAI開発・運用を行うこともできます。

AWSはクラウドコンピューティングを利用して様々なサービスを提供していますが、それらのサービスを活用するエンジニア・技術者を認定資格として証明しています。例えば、可用性の高いシステム設計について学ぶ「アーキテクト」や、クラウド向けアプリケーションの開発について学ぶ「デベロッパー」、AWSクラウドシステムの設計・デプロイ・管理を学ぶ「運用」などがあり、資格別のトレーニングを開始することが可能です。

Python3エンジニア認定試験

Python3エンジニア認定試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している民間の試験資格です。実施されている試験には「基礎試験」と「データ分析試験」があり、前者は未経験者がPythonエンジニアを目指す際に最適なレベルとなっています。後者は数学を用いたデータ分析・統計等が必要となるため、AI開発・運用に携わりたい人に向いている資格といえるでしょう。

AI実装検定

AI実装検定とは、AI実装検定実行委員会(AIEO)が実施する検定試験で、AI実装に必要な基礎スキルを測ることで認定される民間資格です。基礎スキルの測定は「ディープラーニング」と「画像分類の実装スキル」に絞られており、以下の3つのセグメントで基礎力が測定されます。

  • ディープラーニングの実装に必要な数学の知識
  • ディープラーニングの実装に必要なプログラミングの知識
  • ディープラーニングの実装について基礎理論の理解

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ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、IPA(情報処理推進機構)が提供する情報処理技術者試験の1つで、高度IT人材であることを証明する国家資格です。試験概要に「経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適」と記載されているように、自社DXの推進に直接的に役立つスキルを保有していることを証明できる資格といえます。ITストラテジスト試験は高度試験(レベル4)に分類されており、難易度の高い試験とされています。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験とは、IPA(情報処理推進機構)が提供する情報処理技術者試験の1つで、企業活動に欠かせないデータ群の管理や、データベースシステムの構築などを目指す人材に最適な試験です。こちらの試験も先述したITストラテジスト試験と並び高度試験(レベル4)に分類され、高度IT人材として確立した専門分野を持っていることを証明する資格となります。

基本・応用情報技術者試験

基本・応用情報技術者試験とは、IPA(情報処理推進機構)が提供する情報処理技術者試験の1つで、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能の取得から、応用的知識・技能を身に付け、高度IT人材としての方向性を確立した者を対象とした試験です。基本試験と応用試験は分かれており、前者は「上位者の指導のもとでシステム・ソフトウェアの設計・開発・運用ができる状態」が求められ、後者は「自らが主導して外部環境の分析・提案ができ、システム・ソフトウェアの設計・開発・運用を上位者として管理・指示ができる状態」が求められます。

ITコーディネーター

ITコーディネーターとは、ITコーディネータ協会(経済産業省推進資格)が提供する民間資格で、経営に役立つIT利活用の助言・支援が行える人材であることを証明します。2001年に経済産業省の国家プロジェクトとして設けられて資格制度で約6500名の資格保有者がいます。

社内でDX関連資格取得を目指す際の注意点

自社DXを力強く推進するのに欠かせないDX関連資格ですが、社内の人材がDX関連資格の取得を目指す際に注意しなければならないのが次の4点です。

  • DX推進戦略を先に策定する
  • 全社員向けのDXリテラシー講座を開講する
  • DX推進を積極的に進める部署・部門を決める
  • 資格取得やスキル習得の対象となる社員を選定する

それぞれ解説していきます。

DX推進戦略を先に策定する

先述したように代表的なDX関連資格だけでも7種類あり、そのどれもが高度IT人材としての高い専門性とスキルを保有することを証明するものです。したがって社内人材にDX関連資格を取得させる前に「自社DXに必要なスキル」や「それらを活用・運用する人材は誰なのか」といったDX推進戦略を策定する必要があります。DX関連資格の取得のために学習・取り組みを始めた後で「実際はそこまで必要なかった」といった事態に陥らないよう、事前の戦略策定が必要となってきます。

全社員向けのDXリテラシー講座を開講する

DX推進戦略を策定すると同時に、全社員向けのDXリテラシー講座を開講することが自社DX成功の鍵を握ることになります。DXでは自社DXを進める「推進部門」を新たに立ち上げたり、特定の部門に絞って取り組みを進めたりしますが、DXを推進する過程で他部門との連携が必要となります。DXの取り組みを一部門から全社的なものへと展開していくために、まずは全社員のDXリテラシーを揃える必要があるのです。

とはいえDXに関する基本知識から各業界のDX事例、自社DX戦略の種となるアイデア出しなど、自社で講座計画を実施するのは少しハードルが高いと感じるでしょう。弊社ではそうした企業様に対して、3~4時間程度のカリキュラムを組んだDXリテラシー講座を提供しています。自社でDXリテラシー講座を開講するリソースがない場合に是非ご活用ください。

DX推進を積極的に進める部署・部門を決める

DX推進戦略の策定、DXリテラシー講座の受講を経た後は、DX推進を積極的に進める部署・部門を決めていくことが重要です。DX推進戦略を策定した時点で、ある程度推進する部門や人材が決まることがありますが、DXリテラシー講座を経て、DX推進に意欲的な部門・人材が新たに見つかることもあります。企業の経営層はDXリテラシー講座でのアイデア出しといったワークショップを経て、DX推進を積極的に進める部署・部門を再考することが大切です。

資格取得やスキル習得の対象となる社員を選定する

以上3つのプロセスを経て、DX関連資格を取得する社員を選定するのがベストプラクティスといえます。戦略策定を経て講座開講による見込みDX人材の発掘を行い、ある人材にDX関連資格の学習を進める流れが自社DXを成功へと導きます。DX関連資格を取得する人材を選定した後は、彼らのモチベーションを向上・維持させるための支援策も検討することをおすすめします。

関連:DX人材に必要なスキルと社内育成の重要性について徹底解説!

DX推進に資格取得は必須?

DX関連資格はDX推進を力強く進めるためのスキル証明となりますが、資格を取得していないからといってDXを推進できないとは限りません。事実、自社DXを推進する際は経営戦略や事業戦略からIT・AI活用を考えていくため、むしろ技術者としてのスキルだけがあったのでは自社DXは上手くいかないでしょう。ただし先述したように自社DXの推進過程におけるAI活用や、クラウド関連知識は重要なスキルとなるため、資格取得を目指して損はないでしょう。

DX推進に必要なスキル・マインドセット

DX推進には様々な壁が立ちはだかると言われていますが、弊社では主に「アイデアの壁」「投資判断の壁」「技術開発の壁」の3つの壁があると想定しています。これらの壁は決してDX関連資格を保有しているからといって容易に乗り越えられるものではありません。DX推進に必要なスキルに加え、DX推進を進める人材には「どんな困難にも立ち向かいアイデアを出し続けること」や「一つ失敗してもリカバリーのための策を講じられること」といったマインドセットが求められます。

まとめ

自社DXのために社員がDX関連資格取得を目指して奮闘することは大変良いことです。しかしDX戦略の策定や全社的なDXリテラシーの向上、DX推進に関わる部門の優先順位等を決めなければ、DXの取り組みは壁にぶつかり、最悪の場合「散発的な施策」として終わってしまう恐れがあります。DX関連資格の取得は大切ですが、それ以上に戦略策定部分が重要であることを覚えておきましょう。

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