【DX推進】企業変革における経営層の重要な役割とは? - 株式会社STANDARD

【DX推進】企業変革における経営層の重要な役割とは?

DX・AIプロジェクト推進

この記事の目次

  1. イノベーションを実現するために経営者に求められる役割
  2. DXの共通理解が組織全体をイノベーションの土壌に変える

自社でもDXを推進しているものの、具体的な取り組みに関しては担当者や現場に任せているという企業も多いのではないでしょうか。しかし、DX推進を成功に導くためには、現場の努力だけでなく経営層が果たす役割も重要です。

そこで本記事では、DXによる企業改革(イノベーション)を実現するために経営層が担う役割や、すべきことについて説明していきます。DXへの取り組みが「思うように進んでいない」と感じている経営者やDX推進担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

イノベーションを実現するために経営者に求められる役割

DXの推進を妨げる要因には、さまざまなものがあります。なかでも、以下の2つの要因は多くの企業に当てはまるものです。

– DXに対する経営層の理解が不足しており、現場に「丸投げ」したような状況になっている
– DXに必要なデジタル技術の知識と経験が、現場で不足している

これらを踏まえ、DXというイノベーションを実現するために経営者が理解し実行すべきことを以下の5項目にまとめました。

– ビジョンと体制で「本気」を示すこと
– 現場の学びを加速させること
– 失敗を恐れず新規ビジネスに挑戦すること
– プロジェクトの成功確率を高めること
– 当事者意識を育て人材不足を解消すること

それぞれについて、詳しく説明していきます。

ビジョンと体制で「本気」を示すこと

DXを推進するには、経営者自らが「DXを実現するぞ」という強い意思(コミットメント)を示すことが大切です。そして、それを従業員に対して「自分の言葉で伝えること」も必要です。そのためには、経営者自身がDXの必要性を理解するとともに、明確なビジョンを描くことが欠かせません。

また、組織が団結してDXに取り組めるように、しかるべき体制を構築することも重要です。いくら強いコミットメントがあっても、全社的な体制の構築は経営者でなければなかなかできないことだからです。これには、DXへの「本気」を行動で示すという意味もあります。

現場の学びを加速させること

DXは、端的にいえば「デジタルによる変容」という意味です。ただし、何かを1度だけ変えればよいというわけではありません。DXには、「変化を続けられる組織をつくること」という目標があるからです。

そのために推奨したいのが、「アジャイル型のマインドセット」を持つことです。アジャイル型のマインドセットでDXに取り組めば、スピード感をもって小さな改善を積み重ねながら、変容を常にあるものとする組織・文化を育てられます。

組織が変わり続けるには、学習と成長のスパイラルを実現する必要があります。現場の学びを加速させて、DXを成功に導きましょう。

失敗を恐れず新規ビジネスに挑戦すること

日本人は、失敗を恐れて起業をあきらめる傾向が強いといわれています。もちろん、失敗しないに越したことはありませんが、DXにおいても失敗はつきものです。

しかし、失敗から学べることはたくさんあります。あらためて、「失敗とは何か」について考えてみてください。アジャイル的な考え方で学習と成長を繰り返すのであれば、学ばないことだけが本当の失敗だといえるでしょう。

ここで大切なのは、成功が約束されたDXばかりを追い求めるのではなく、失敗を恐れずに新規ビジネスへの挑戦を奨励することです。経営者としては、ある程度の失敗は許容範囲としつつ、トータルで収益向上を狙える戦略を考えることが求められます。

関連:DX推進は何から始めればいい?よくある失敗例と押さえるべきポイント

プロジェクトの成功確率を高めること

いくら「失敗を恐れるな」といっても、経営者として現場の失敗を黙って見ている必要はありません。では、DXプロジェクトの成功確率を高めるにはどうしたらよいでしょうか。

多くの企業には、DXの推進において経験することの多い「共通の壁」が存在します。それらを乗り越えられるかどうかが、DXの成否を分けているというのも事実です。とりわけ最初の課題となるのは、既存業務の合間を縫ってDXプロジェクトに人を巻き込むことの難しさです。

この課題を乗り越えるために、現場でDXの優先度が高まるよう経営層がサポートしましょう。

当事者意識を育て人材不足を解消すること

現場の人を巻き込んでDXプロジェクトに推進力を与えるには、ひとりひとりの当事者意識が欠かせません。とはいえ、やる気だけでプロジェクトに参画してもらうことも難しいでしょう。

理想としては、組織内の全員がDXとデジタル技術に関する最低限の知識を習得していれば望ましいといえます。経営層や管理職、従業員といった垣根を越えてDXを「リテラシー化」するのです。誰もがDXの人材だといえる状態になっていれば、DXの成功確率はより高まります。

DXの共通理解が組織全体をイノベーションの土壌に変える

DXの成功確率は、経営者の理解と行動しだいで高められます。明確なビジョンを示すとともに、失敗を恐れず成長を続けていける組織・文化をつくるための戦略が大切です。

DXプロジェクトを軌道に乗せるには、組織内の全員がDXの担い手となれる環境があれば理想的です。組織全体をイノベーションの土壌に変えるために、DXのリテラシー化からはじめてみてはいかがでしょうか。

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