【AI資格】機械学習・情報技術における資格をご紹介
この記事の目次
現在、AIに関わる多くのスキルを保有する人々は増えていますが、そのスキルは様々です。自分が持っているスキルを、他の人に齟齬なく伝えることは非常に難しいです。ましてや機械学習や情報技術のスキルに関しては専門性が高く、まだスキルを習得していない人も多くいます。詳しく説明をしても、聞き手側がスキルに対するイメージがつかないこともあるでしょう。
しかし、英語の能力を示すための英語検定があるように、AI関連の技術にも有名な検定・資格が数多く用意されています。
検定や資格の取得によって、どのようなスキルを持っているのかを周囲にわかりやすく明確に説明をすることができます。
また、メリットはスキルの明確化にとどまらず、検定・資格取得者のコミュニティに参加できるなど、さらなるスキル研鑽も可能となります。
この記事ではさまざまなAI資格をとるメリットをご説明した上で、各資格の特徴とおすすめポイントをご紹介、解説していきます。
AIに関連する資格をとるメリット
資格を取得した際にどのようなことを証明できるのか、あるいはどういったことができるようになるのかは非常に気になる所でしょう。
こちらでは、AI資格を取得するメリットについて解説していきます。
AIに関する知識があることを顧客に理解してもらえる
何もない状態で自分の持つ知識や能力を証明するには、それを活かした過去の業績などを示す必要がありますが、AIに関連する実務経験がない人には証明できません。
資格として取得しておくと、顧客に対して、自らの保有するスキルがどのようなものでどのレベルかをはっきりと示すことができます。そうすることによって、顧客は安心して相談や発注ができます。また、AI関連ビジネスでの機会を失うことも少なくなることでしょう。
AI学習におけるロードマップになる
企業で従業員に対してAI技術の教育を新たに行う場合、AI教育に関するノウハウやどのような事柄を学んでもらうと良いのかわからない場合もあるでしょう。
そのような場合、AI資格の取得を目標に置き、公式教材などを活用することによって、簡単に教育の指針を作ることができます。
関連:今さら聞けないAIとは?企業活動に必要な理由・活用例について
AIに関連した資格一覧
こちらでは、AIに関連した資格をいくつかご紹介していきます。併せて、特徴やおすすめ出来るポイントをそれぞれ解説していきます。
G検定
・特徴
公式名をジェネラリスト検定というこの検定は、日本ディープラーニング協会(以下JDLA)が実施している検定で、名前の通りジェネラリストを対象にしています。主に非エンジニアの方や文系の方を想定した内容になっています。
AI技術の事業活用を前提とした試験内容のため、これを保有していると、ビジネスの場でAI技術を活用できる人材であると証明できるでしょう。
受講資格は特に設けられておらず、誰でも受検することができます。
・おすすめポイント
G検定では、深層学習などの人工知能全般の知識と、それらを事業にどのように適用するかといった能力を身に着けることができます。
また、人工知能に関して何もわからないといった方も、こちらから学習を進めると網羅的に知識を得られるでしょう。
さらに、G検定に合格すると、G検定・E資格合格者のみで構成されたコミュニティに参加できます。コミュニティに参加すると、コミュニティで開催される勉強会への参加ができたり、コミュニティ内での情報交換が可能で、AIに関する様々な情報を得やすくなります。ビジネス上での活用のヒントも得やすくなるのではないでしょうか。
(参照元:G検定とは – 一般社団法人ディープラーニング協会【公式】)
E資格
・特徴
こちらもG検定と同じく、JDLA主催で実施されています。E資格はエンジニア資格の略で、主にエンジニアの方を想定した内容になっています。
そのため、G検定では網羅的な知識が求められるのに対して、E資格ではより具体的なディープラーニングの実装技術を有していることが求められます。
これを保有していると、AIの開発実装の技術を有している人材であると証明できるでしょう。
E資格では受験日から起算して過去2年以内に、JDLA認定プログラムを別途受講・修了している必要があります。
関連:E資格とは?試験の難易度や日程、試験対策となる参考書などをご紹介
(参考:JDLA認定プログラム)
・おすすめポイント
G検定同様、合格者のコミュニティに参加することができ、AIに関する情報や知識が得やすくなるでしょう。
AI技術は日々進化しています。最新の開発手法や事例を知ることにより、より実践にいきるエンジニアリング技術を身に着けることができるのではないでしょうか。
(参照元:E検定とは – 一般社団法人ディープラーニング協会【公式】)
Pythonエンジニア認定データ分析試験
・特徴
Pythonエンジニア育成推進協会が実施しています。
こちらでは、Pythonの基本的知識やライブラリに関する知識、Pythonを活用したデータサイエンティストとしての知識が問われます。
・おすすめポイント
試験は随時行われているので、受験したいときに受験することができます。これに合格すれば、AI開発には欠かせない、Python関する豊富な知識を有していると言えるでしょう。
(参照元:データ分析試験 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会)
画像処理エンジニア検定
・特徴
画像情報教育振興協会が主催するこの検定は、機械学習のうちの画像処理技術に特化しています。
画像処理の基礎知識から、画像に対する様々な処理の仕方や画像処理システム構築の知識を問われます。
基礎知識を測るベーシックと、専門知識と応用方法を問うエキスパートに分かれています。
・おすすめポイント
機械学習全般よりも、特に画像処理技術の知識が必要な方におすすめです。
この検定を取得することで、画像処理に関する知識や応用力を証明できるでしょう。
(参照元:CG-ARTS | 検定)
統計検定
・特徴
統計質保証推進協会が実施している、統計に関する検定です。
機械学習は、それぞれ特徴を持つ統計データから導き出された答えで予測を行う仕組みです。この検定では、機械学習の根幹とも言えるデータ分析に関する知識を問われます。
英語検定のように、4級から1級、さらに専門統計調査士などの専門分野に分かれています。
・おすすめポイント
種類によって制約がありますが、試験方法を選ぶことができるので、柔軟に受検することが可能です。
また、機械学習でのデータの取り扱いに対して、自らデータの意味の有無を判断することができるようになります。
(参照元:統計検定とは|統計検定:Japan Statistical Society Certificate)
ITパスポート
・特徴
情報処理推進機構が運営する、国家資格の一種です。
ITに関する基本的知識からITを活用した経営全般、プロジェクトマネジメントの知識を有していることが証明できます。
・おすすめポイント
技術や知識だけでなく法務系の知識も問われるので、事業活動における法律系の基礎知識も養うことができます。
さらに、AIに関する資格・検定の中で唯一の国家資格なので、その有用性を証明しやすいでしょう。
(参照元:【ITパスポート試験】iパスとは)
最後に
この記事では、各種資格の紹介や、資格取得のメリットをご紹介してきました。
資格の範囲は一般的な知識を広く網羅的に出題するものから、特定言語・特定技術深く専門的に出題するものまで幅広く存在しており、AI活用の目的や、知識を身に着けて目指したい姿に沿って選ぶことができます。
AI資格やAI技術教育でお悩みの方には、本記事でご紹介した資格を参考にしていただけるとよいのではないでしょうか。
AIプロジェクト推進人材のための講座をお探しの方へ
「AIプロジェクトをリードできる人材がいない」
「AI技術開発の知識を持っている人材がいない」
などのお悩みを解決する、AIプロジェクトの実践に必要な知識を網羅的に得られる「AIマネジメント講座」「AIエンジニアリング講座」をご用意しました。
詳細につきましてはダウンロード資料よりご確認ください。
以下リンクよりフォーム入力ですぐにダウンロードいただけます。