G検定とは?難易度や合格率、試験対策方法まで解説
近年、AIやディープラーニングへの注目が集まっています。そんな中、G検定という名前を聞いたことがある人も少なくはないのではないでしょうか?
この記事では、G検定とは何かというところから、合格率や出題問題、対策本まで、幅広く説明していきます。
G検定とは?
(引用元:資格試験について – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】)
ディープラーニング/AIに関する検定
G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施している検定で、「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する」ものです。(引用元:G検定とは – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】)
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G検定の難易度・合格率
難易度は普通です。合格するには約30時間の勉強が必要と言われています。2017年から2020年での累計受験者数47,375人に対し、合格者が31,695人であり、今現在の合格率は66.9%となっています。
(参照元:資格試験について – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】)
G検定を取得して得られるメリット
G検定を取得して得られるメリットは、大きくわけて3つあります。
・合格者ロゴを名刺に載せることができる
合格者は合格証が配布されるとともに、Web上で合格認証ロゴデータをダウンロードできます。合格認証ロゴデータを名刺に記載することは、AIやディープラーニングに関して体系的な知識があることへの証明になります。名刺を渡したときに合格認証ロゴから話が盛り上がることもあるようです。
・合格者のみが入れるコミュニティに入ることができる
合格者はSlackをベースとしたコミュニティである「CDLE」に入ることができます。知識のある人が集まるコミュニティに入ることで更なる知識の向上やより良い情報の入手などが図れるでしょう。
・ディープラーニングやAIについての知識の定着が捗る
独学でディープラーニングやAIの知識を付けようとするより、資格という目標があるほうがモチベーションを維持しやすく、集中して勉強できます。
(参照元:一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】)
G検定の出題範囲・過去問について
ここからは、G検定の過去問を出題分野別にご紹介します。どのような知識が必要なのか、学習の参考になれば幸いです。
なお、公式の例題はこちらにあります。
G検定の例題 – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】
人工知能をめぐる動向
範囲:推論・探索/知識/機械学習/深層学習
第一次AIブームから現在の第三次AIブームまでの歴史的知識が問われます。
人工知能分野の問題
範囲:トイプロブレム/フレーム問題/弱いAI/強いAI/身体性/シンボルグラウンディング問題/特徴量設計/チューリングテスト/シンギュラリティ
人工知能が抱えている課題について出題されます。過去の課題から現在も解決されていない問題まであり、深い知識が問われます。
機械学習の具体的手法
範囲:代表的な手法/データの扱い/応用
機械学習の主な手法やデータの扱い方からその応用まで、機械学習の体系的な知識が問われます。最も出題数の多いセクションであるので、細かいところまでしっかり理解しましょう。
ディープラーニングの概要
範囲:ニューラルネットワークとディープラーニング/既存のニューラルネットワークにおける問題/ディープラーニングのアプローチ/CPU と GPU/ディープラーニングにおけるデータ量
ディープラーニングの基本知識が問われます。ニューラルネットワークやハードウェアに関する問題も出題されます。
ディープラーニングの手法
範囲:活性化関数/学習率の最適化/更なるテクニック/CNN/RNN/深層強化学習/深層生成モデル
ディープラーニングの仕組みやパラメーターの最適化などに関する問題です。特定のニューラルネットワークの仕組みなども出題されます。
ディープラーニングの研究分野
範囲:画像認識/自然言語処理/音声処理/ロボティクス (強化学習)/マルチモーダル
ディープラーニングを使った応用技術である画像認識や自然言語処理についての問題が出題されます。そこまで細かい知識は問われません。
G検定の試験対策
ここからは、G検定の受検対策としておすすめの本をご紹介していきます。
G検定対策におすすめな本
・ディープラーニングG検定公式テキスト
G検定の公式テキストです。この本はディープラーニングについてとてもコンパクトに分かりやすくまとまっています。ディープラーニングの基本知識を学ぶにあたって、非常に良い導入本です。しかし、この本だけでG検定を合格するのは難しいという声も多く出ています。
・最短突破ディープラーニングG検定問題集
2020年9月に発売されたかなり新しい問題集です。こちらの問題集は、問題が実際の試験にとても近く、解説も丁寧で、出題範囲もしっかり網羅されています。今後、G検定受験者の必読書になるのではないでしょうか。
・徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集
G検定の対策に役に立ったという声が現在最も多い問題集です。しかし、出題範囲をすべて網羅されているわけではないので、出題範囲を確認しながら、他の本での学習も並行して進めるとよいでしょう。
・AI白書
G検定には時事問題や法律関係の問題も出てきます。そんな時に役立つのがAI白書です。AIのトレンドや動向などAIに関する最新情報が詰まっています。
G検定はインターネット検索OK。カンペ利用も可能!
G検定はオンライン受験となっています。また、インターネット検索やカンペ利用がOKとなっています。
だからといって、カンペを用意したり、インターネット検索をするだけで合格することは難しいでしょう。
事前にしっかり知識を付けたうえで、カンペやインターネット検索を上手く利用することをおすすめします。
最後に
AIやディープラーニングへの期待や注目が高まる現在において、それらを学習することで技術への理解が深まったり、新たなビジネスの着想を得られたりなど、様々なビジネススキルの向上が期待されます。
G検定合格を目指して学習をすることは、資格を取る以上の価値があるのではないかと思われます。是非、これを機にAIなどの分野に興味を持って学んでみると新たな道が開けるかもしれません。
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