AI実装検定の受験メリットとデメリット、学習方法について解説 - 株式会社STANDARD
user_7
DX・AI人材育成
  • #DX

AI実装検定の受験メリットとデメリット、学習方法について解説

目次

AI実装検定は「ディープラーニングに関する実装能力と知識の識別のレベルを図るテスト」として知られ、AIの学習を進める人材の初期学習として、また学習の習熟度を測る指標としても用いられています。また、昨今は企業の社内人材育成(リスキリング)の一環でAI学習が推進されることも多く、AI実装検定はリスキリング人材の学習到達度を測る際にも活用されます。今回はそんなAI実装検定の種類と難易度、受験するメリット・デメリット、最適な学習方法を解説します。

AI実装検定とは?

AI実装検定とは、AI実装検定実行委員会(AIEO)が行っている「ディープラーニングに関する実装能力と知識の識別」のレベルを図るテストです。AIに関心があれば、個人・団体問わず誰でも検定を受けることができます。

2018年9月に経済産業省から「DXレポート」が公表されて以来、徐々に日本企業の間でもDXの認知度は高まっています。しかし依然として、日本企業全体のDXへの取り組みは足踏み状態であり、その因子の1つとなっているのが「AIや先進技術を理解・実装できる人材の不足」なのです。

AI実装検定実行委員会は、これからのビジネスパーソンに必須のスキルとして「AIの知識・実装力」を挙げており、そのスキルの度合いを示す指標として「B級」「A級」「S級」の3つの認定レベルを設けています。そして、AI実装検定の合格者には「ディープラーニング実装師」の称号が付与されます。

関連:DXの関連技術やデジタル技術要素「ABCD」とは?自社DXに必要な技術について

AI実装検定の種類と難易度、試験内容について

AI実装検定には「B級」「A級」「S級」の3つの認定レベルがあり、上から順に、AIの知識・実装力の高い人材であることが証明されます。

  • S級・・・AIの実装力だけでなく画像処理をメインとした実践的な力と、自然言語処理や有名モデルの実装などの応用的な実装に対しても挑戦できる力
  • A級・・・ディープラーニングの実装について数学、プログラミングの基本的な知識を有し、ディープラーニングの理論的な書籍読みはじめることができ、独学の準備が出来る力
  • B級・・・ディープラーニング、機械学習がどういったものか基本的な概念を獲得していることを認定

また、S級とA級、A級とB級の間に、日本ディープラーニング協会が行っているAI難関資格「E資格」「G検定」の実装レベルが位置づけられるようなレベル構成になっているのが特徴です。E資格とG検定を含めたレベル構成が以下になります。

  • S級
  • E資格
  • A級
  • G検定
  • B級

例えば「これからAIに関する知識・実装力を身に付けていきたい」と考えるビジネスパーソンは、AI実装検定実行委員会が行っているB級から取り組みをはじめ、次の試験レベルとして日本ディープラーニング協会が行っているG検定に取り組むプランも良いでしょう。

AI実装検定の過去問、出題例についてはこちらからご確認ください。

B級の難易度・試験内容

 

項目

 

内容

 

認定内容                                 

 

AI実装検定B級はAIに興味があるが、まったく知識のない入門者が最初の目標として気軽に挑戦できる試験。AIの概要についての最も基本的で直感的な理解を7つの側面から問い、ディープラーニング、機械学習がどういったものか基本的な概念を獲得していることを認定。

 

レベル

 

AIの網羅的な知識を問うG(ジェネラリスト)検定の前段に位置したレベルに設定しています。高校理系卒業・大学生程度。

 

認定証

 

ディープラーニング実装師 B級

 

合格基準

 

70%以上

 

配点

 

30題(AIの概要についての直感的理解を7つの側面から問います。)

 

試験時間

 

40分

 

受験料

 

一般:9,900円(税込) / 学割:5,500円(税込)

引用元:AI実装検定実行委員会「AI実装検定(B級)

A級の難易度・試験内容

 

項目 

 

内容

 

認定内容                  

 

ディープラーニングの実装について数学、プログラミングの基本的な知識を有し、ディープラーニングの理論的な書籍読みはじめることができ、独学の準備が出来る力を認定。

 

レベル

 

AI難関資格のE資格(日本ディープラーニング協会主催)の認定プログラムにも挑戦できるレベルです。理系大学生・社会人程度。

 

認定証

 

ディープラーニング実装師 A級

 

合格基準

 

70%以上

 

配点

 

数学:20題 / プログラミング:20題 / AI:20題

 

試験時間

 

60分

 

受験料

 

一般:14,850円(税込) / 学割:8,250円(税込)

引用元:AI実装検定実行委員会「AI実装検定(A級)

S級の難易度・試験内容

 

項目  

 

内容

 

認定内容              

 

AIの実装力だけでなく画像処理をメインとした実践的な力と、自然言語処理や有名モデルの実装などの応用的な実装に対しても挑戦できる力を認定。

 

レベル

 

現在AIの最難関資格です。

 

認定証

 

ディープラーニング実装師 S級

 

合格基準

 

70%以上

 

配点

 

ディープラーニングの様々なモデル:50題

 

試験時間

 

60分

 

受験料

 

33,000円(税込)

引用元:AI実装検定実行委員会「AI実装検定(S級)

【2022年】AI実装検定の試験日

これまでAI実装検定の試験はインターネットでの受検方式で、年3回の受験時期が設定されていましたが、2022年7月22日から「CBTテスト方式」の試験方法に変わり、試験日も「随時開催」へと変更になりました。CBTテスト方式での試験申込・試験開始日程は以下の通りです。

  • 申込開始日時:2022年7月29日(金)~随時
  • 試験開始日時:2022年8月1日(月)~随時

新しい試験方式に関する詳細はこちらのページからご確認ください。

AI実装検定を受験するメリット

AI実装検定は、受験者の「AIに関する知識・実装力」を証明する試験です。したがって、社内でDXプロジェクト推進の担当者になった人材や、これからAI関連の職種に就職・転職したい人材にとって、「AIに造形が深いこと」を客観的に証明する資格になります。特に社内でリスキリングの対象社員となった人材は、AI関連の学習の習熟度を示す指標として提示できるようになるため、まずはB級からスタートし、A級・S級の獲得に向けた目標計画を立てることもできるでしょう。

AI実装に関する知識・技術を身に付けられる

AI実装検定B級の受験を想定した学習では、AIの概要を押さえる上で重要な7つの側面(学習と推論、データ とタスク、パターン認識、歴史、読み書き表現、計算と整理、開発と運用)を学べるため、実際のAI実装に向けた背景知識を習得することができます。

また、AI実装検定A級・S級の受験を想定した学習では、ディープラーニングの基礎・応用知識を身に付け、有名モデルの実装、応用的なモデル実装などを学べます。実際の試験は、試験時間が60分ということもあり、実際的な実装内容を評価する趣旨の試験ではありませんが、自然言語処理や有名モデルの実装などの応用的な実装に対して挑戦できる力を証明できるため、認定証取得後の実案件への取り組み開始、改善などが期待されます。

即戦力のIT人材になれる

冒頭で説明したように、DXを自社の経営戦略として掲げる企業が増えましたが、依然として「DXプロジェクトが進んでいない」あるいは「頓挫してしまった」という企業が多い実態があります。そうした状況を生んでいる1つの原因に「DX人材の不足」があり、具体的には「AIや先進技術を理解・実装できる人材が社内にいない」という問題があります。

そこでDXプロジェクトを掲げる企業は、この人材不足の問題を「早期に解決したい」と考えており、AIに関する知識・実装力を証明できる人材は優遇される傾向にあるのです。とはいえDX人材の採用は難しく、いつまでもDX人材を採用できないのではDXプロジェクトの推進に支障をきたすため、昨今大企業を中心に社員のリスキリング(技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと)が主流となっています。

社内人材のリスキリングでは、その学習の習熟度を客観的に評価するために、各団体が実施している検定試験の認定を指標とすることも多く、AI実装検定もその1つです。自社でリスキリングを実施していない場合でも、AI実装検定などの認定資格を保有していれば、DXプロジェクトで活躍できる人材としてアピールできるほか、転職市場における価値も高められます。

AI実装検定を受験するデメリット・注意点

AI実装検定の受験を志す際、注意したい点が2つあります。

まずは「学習時間の確保」です。AI実装検定の受験を志す人材の多くが、日々何らかの業務・タスクを行いながら学習を進めています。特に社内でリスキリング対象者となった人材は、日々の業務と並行しながら学習を進める必要があり、試験対策に充てられる時間は限られるでしょう。試験日も随時開催となったことで、学習計画のスケジュールがタイトになってしまう恐れもあります。したがって、AI実装検定の受験を志す際は、学習時間の確保が課題になります。

また、学習時間の確保と関連して「独学による挫折の可能性」も考える必要があります。普段の業務と並行する人材にとっては、学習の優先度が低くなるほか、分からない箇所をインターネットや書籍の内容をもとに理解していくことになります。そうしていると、いつの間にか学習のスピードが落ち、分からない箇所を解決できないまま挫折してしまうこともあるでしょう。そのような状態に陥らないために「独学の方法を工夫する」もしくは「AI実装支援等を行う企業の学習プログラムを活用する」といった選択を検討することが重要です。

もしテキストばかりが続く学習に疲れてきたなら「動画で学ぶ方法」を検討し、1人で解決できない問題に遭遇した場合は「学習プログラムに付帯しているメンター相談サービス」などを活用して学習スピードを落とさないよう心掛けましょう。

AI実装検定の受験がおすすめの人|最適な学習方法について

AI実装検定はAIに関心がある全ての人が受験できますが、特に受験をおすすめしたいのが「リスキリング対象社員となった人材」です。なぜなら、リスキリングはDXプロジェクト推進の文脈で取り組まれることが多く、人材不足の解消にかかるスケジュールを可視化する目的もあるため、AI実装検定の認定資格取得による「習熟度の証明」が、リスキリング対象社員、また管理側の管理コストを縮小します。

また、リスキリング対象社員であれば、各企業が実施している「法人向けのAI学習・実装支援サービス」を受けることも可能であり、AI実装を行っているベンダー企業の人材から直接フィードバックをもらえるようになります。こうした企業間のサービスを活用すれば、学習スケジュールの計画や進捗確認、質の高い学習プログラムを組むことができるため、実際のプロジェクトでしっかり活躍できる社内人材を育成できます。

弊社では、3ヶ月でAIエンジニア不足を解決するサービス「AI_STANDARD」を法人向けの研修サービスとして提供しており、「超実践・実務視点」にこだわった研修カリキュラムを組んでいます。AI_STANDARDでは、即戦力人材を育成するための「AIエンジニアリング講座」と、AIプロジェクトをマネジメントする人材を育成するための「AIマネジメント講座」の2つを用意しており、お客様のニーズに合わせて組み合わせて受講いただくことが可能です。受講期間中は、実際に弊社のAIエンジニアが進捗サポートを実施しますので、分からないポイントを実務レベルに掘り下げて学べるメリットがございます。

AI_STANDARDの詳細はこちらからご確認ください。

まとめ|AI人材育成支援・AI実装支援なら「STANDARD」

弊社では、即戦力人材を育成する「AIエンジニアリング講座」と、AIプロジェクトをマネジメントする人材を育成する「AIマネジメント講座」の2つを組み合わせたAI_STANDARDを提供しています。また、実案件への対応や、AIモデルの構築支援などを目的とした「AI実装支援」もサービスとして提供しており、実装上の課題解決に向けた伴走サポートも行っております。AI実装検定に向けた対策としてAI_STANDARDをご活用いただくのはもちろん、実案件でのAIモデル構築でも弊社サービスを頼っていただけますと幸いです。

STANDARD事務局

事務局

DXプロジェクトの内製化を加速させる
技術人材育成サービスのご案内

DXに関するお悩みや弊社へのご相談・
お問い合わせはお気軽にどうぞ

サービスの詳細資料を無料公開しています