DX推進の人材は育成できる!即戦力を生み出す社内研修に必要な条件とは
DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みに本腰を入れはじめた企業の多くが、人材不足という共通の悩みを抱えています。即戦力になる人材をどのように確保していくかが、DXにおける最初の課題だと言えるでしょう。DXの人材は社内研修でも育成可能ですが、どのような研修でも効果が出るとは限りません。そこで本記事では、DXの人材育成に効果的な社内研修のポイントについてご説明します。
DXの人材には2種類ある
DXの即戦力を育成したいと考えるなら、「DXの人材」と呼べる人物像を明確にしておくことが前提となるでしょう。ここでは、DXの推進と実現に求められる2種類の人材について説明します。
DXの現場を支える技術者
DXという企業変革を実現するには、その基盤となるITシステムの存在が欠かせません。DXのためのITシステムには、市場の変化に適応し続けられるだけの柔軟性や拡張性が求められます。したがって、DXの現場には改変しやすいシステムを構築できるエンジニアが必須です。
ただし、DXのエンジニアに求められるスキルセットは、従来のシステム開発やインフラを中心としたものとは異なります。AIやデータ分析、RPAや5G通信といった最新のデジタル技術に関する知識と、それらをビジネスに応用できる実践的なスキルを兼ね備えている必要があります。
DXプロジェクトを推進する管理職や経営層
多くの場合、DXは専任のプロジェクトチームを結成して推進することになるでしょう。そのためには、DXプロジェクトの牽引役となるマネージャーの存在が欠かせません。
DXのエンジニアと同様に、DXのマネージャーにも特有のスキルセットが存在します。ビジネスにデータを活用するための分析手法や、DXで用いられることの多いAIなどのデジタル技術に関する基礎知識が求められます。また、従来のITシステム開発におけるマネジメント手法に加えて、最新のデジタル技術にフィットした方法でプロジェクトをハンドリングできるスキルも必要です。
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DXの人材を育成する研修に求められる条件
DXの推進・実現に向けて社内研修で人材を育成するなら、研修のコストに見合った成果を期待したいところです。DXで活躍する人材を育成可能な研修とはどのようなものなのか、そのポイントとなる条件について説明します。
職務に応じてコースを選択できること
DXに必要な人材にはエンジニアとマネージャーの2種類があり、それぞれ習得すべきスキルが異なります。受講者の職務や求める人物像に応じて、研修コースを選べるようにするのが望ましいでしょう。
エンジニアの育成が目的であれば、最新のデジタル技術をシステム開発に応用できる知識が身につく研修が必要です。マネージャーを育成するのなら、DXプロジェクトに適したマネジメントについて学べる研修内容にする必要があります。
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時間を有効活用できること
新人教育の一環であれば、まとまった時間を確保してセミナー形式の集合研修にすることも可能かもしれません。しかし、DXは企業全体にわたる変革であり、組織的に取り組むことが重要なものです。それぞれに仕事を抱えているエンジニアやマネージャーも巻き込めるよう、研修の実施方法を工夫すべきでしょう。
そのためには、受講者が各自のペースで学習を進められるオンライン講座(eラーニング)の形式にするのがおすすめです。オンデマンドで受講できるため時間と場所の制約を受けにくく、業務のスキマ時間を有効活用しやすくなります。
学習の進捗をサポートできること
学習内容のボリュームから考えると、DXの研修はある程度の期間を設定して実施するのが通常でしょう。期間中は受講者の理解度などを随時チェックし、必要に応じて学習をサポートできるようにしたいところです。
とくにオンライン講座を採用する場合は、各自の受講状況が見えづらくなることが考えられます。そのため、学習が滞りなく進んでいるかどうかを確認する方法について、事前に検討しておくことも必要です。研修期間中は受講の進捗状況を把握するとともに、受講者が不明点などを質問できる体制や仕組みを整えておくと理想的です。
最新のデジタル技術の知識を得られること
DXでは、新しいデジタル技術が用いられる場面が比較的多くなります。デジタル技術にはさまざまなものがありますが、DXにおいて重要なのは企業がもつ各種データをいかにしてビジネスに活かすかという点です。
研修を通してAIをはじめとする最先端の分析手法を学べるようにすれば、データ活用の強力なツールを獲得できる可能性を高められます。また、データとデジタル技術の組み合わせで「何ができるか」「何ができないか」を理解すれば、その後のDX推進にリアリティを与えることができるでしょう。
基礎から体系的・網羅的に学べること
AIをはじめとする最新のデジタル技術や、その活用法に関する知識は広範囲にわたります。そのため、関連知識について基礎から体系的に学べる研修が必要となります。受講者の前提知識に多少のバラツキがあっても、研修を通して同じ程度まで知識水準を底上げできるよう配慮されていれば理想的です。
エンジニアの育成を目的とする場合は、理論などのアウトラインだけでなく、実務で求められる具体的な内容も網羅した学習コンテンツが必要になります。各種手法やツールの操作方法など、技術を使うための知識をカリキュラムに含めるようにするとよいでしょう。
現場で実践できるスキルが身につくこと
研修が終わったあとで、学んだことを実践できなければ「絵に描いた餅」と変わりません。学習内容を各自が現場に持ち帰って応用できるようにするには、スキルを身につけることを前提とした研修が望ましいと言えます。
そのためには、デジタル技術に関する知識を受講者に定着させ、活用可能な状態にするプロセスをカリキュラムに組み込むことが必要です。とくにAIのように「考え方」が肝になるデジタル技術については、学んだ手法を現実の課題に適用するトレーニングを研修内容に含めるようにするとよいでしょう。
DXの人材育成におすすめのオンライン講座をご紹介
弊社では、DXの人材育成を目的とした各種講座をご提供しています。AIを活用したDXの推進に欠かせないエンジニアとマネージャーの育成には、それぞれに最適な2つのコースをご活用ください。いずれもスキマ時間を活用して受講しやすい、オンライン形式の講座となっています。進捗状況の定期的な確認のほか、メンターによる質問対応や課題の添削といったサポート体制も万全です。
AIエンジニアリング講座
「AIエンジニアリング講座」は、DXにおけるデータ活用で重要な役割を果たすAIについて、現場の即戦力となる人材を育成するための講座です。AIの知識を体系的に学ぶとともに、実務での課題解決を想定した演習を通して実践的なスキルを身につけられるカリキュラムになっています。AIの習得に必要なPythonや数学・統計学などの前提知識をまとめたチュートリアルもあるので、初学者にも安心して受講いただけます。
オプションの「E資格対策講座」では、「E資格」の取得を目指すことも可能です。E資格は、AIの分野で注目されているディープラーニングについて、知識・スキルを有することを認定する資格です。
AIマネジメント講座
「AIマネジメント講座」は、AIを活用してDXプロジェクトを企画・推進する中心人物を育成するための講座です。動画解説と実践ワークを通して従来のITシステム開発との違いを効率的に把握し、よりAIにフィットするプロジェクトマネジメントの考え方を身につけることができます。
本講座ではAIそのものの基礎に加えて、AIをビジネスに適用する際に役立つ知識も得られます。AIが必ずしも万能ではないと理解することで、ビジネスにおけるリアルな意思決定が可能になるでしょう。
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DXの推進・実現には、現場の即戦力となるエンジニアと、プロジェクトの牽引役となるマネージャーの2種類の人材が欠かせません。ポイントをしっかり押さえれば、どちらの人材も社内研修で育成可能です。
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