【2022年版】AIや機械学習の勉強におすすめの書籍・参考書11選
この記事の目次
AIは、近年になって飛躍的に実用性を増し、社会のさまざまな場所に浸透してきています。また、多くの企業がDXの一環としても取り入れるようになってきたことから、「AIの技術や活用方法などを勉強したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、AIや機械学習の勉強に適した書籍を目的別に紹介していきます。
なお、AI技術を身につける方法については、こちらの記事でも詳しく説明していますのであわせて参考にしてください。
【入門編】AI・機械学習の概要を理解したい人におすすめの書籍
まずは、AIや機械学習の基本について広く学べる書籍を紹介します。初学者にも読み進めやすい、以下の3冊をピックアップしました。
– 書籍1:図解まるわかり AIのしくみ
– 書籍2:別冊 ゼロからわかる人工知能 完全版 (ニュートン別冊)
– 書籍3:教養としてのAI講義 ビジネスパーソンも知っておくべき「人工知能」の基礎知識
書籍1:図解まるわかり AIのしくみ
・発売日:2022/01/17
・出版社:ニュートンプレス
AIは世のなかにすっかり浸透し、いまや生活に欠かせない存在となりました。しかし、その全容を理解するには技術的にも難しい知識が必要です。本書では、AIの仕組みや歴史、最新の動向などについて基本から広く学べます。イラストつきで理解しやすい構成となっているので、初心者にも読み進めやすいでしょう。
書籍2:別冊 ゼロからわかる人工知能 完全版 (ニュートン別冊)
・発売日:2022/03/25
・出版社:翔泳社
近年の飛躍的なAIの発展には、ディープラーニング技術の進展が大きく貢献しています。本書はこのディープラーニングをはじめ、AIにまつわる各技術について詳しく解説しています。科学雑誌として人気のある「ニュートン」の別冊らしく、AIの公平性や創造性、倫理といった興味深いテーマが取り上げられているのも特徴です。
書籍3:教養としてのAI講義 ビジネスパーソンも知っておくべき「人工知能」の基礎知識
・発売日:2021/02/11
・出版社:日経BP
認知科学者で作家のダグラス・ホフスタッター氏から指導を受けた経歴をもつ、コンピューター科学研究者メラニー・ミッチェル氏によるAIの解説書です。AIの仕組みと実用性について、科学的・哲学的な視点でやさしく教えてくれます。現在では広く活用されているAIにも、未解決の問題が山積していることがわかるでしょう。AIの「すごさ」と「もろさ」の両方がわかる内容となっています。
【ビジネス活用編】AIをビジネスに適用したい人におすすめの書籍
AIや機械学習を実務に適用するには、技術とビジネスの関係性について理解する必要があります。ここでは、そのためにおすすめの書籍を紹介します。
– 書籍4:データ分析・AIを実務に活かす データドリブン思考
– 書籍5:世界のトップ企業50はAIをどのように活用しているか?
– 書籍6:AIエンジニアのための機械学習システムデザインパターン
書籍4:データ分析・AIを実務に活かす データドリブン思考
・発売日:2022/01/12
・出版社:ダイヤモンド社
ビジネスにおける「データドリブン」とは、データにもとづいた意思決定のことを指します。本書は組織の意思決定に注目し、AIをビジネスに活かす方法を紹介する解説書です。従来のような勘と経験に頼った意思決定プロセスは、暗黙知の塊のようなものです。そこにいかにしてデータ分析を取り入れ形式知に変えていくかを説くとともに、そのためのフレームワークなども紹介されています。
書籍5:世界のトップ企業50はAIをどのように活用しているか?
・発売日:2020/10/23
・出版社:日経BP
AIは、IT企業のためだけのものではありません。本書では、幅広い分野からAI活用の成功事例が集められています。GAFAなどの先端企業をはじめ、コカ・コーラやマクドナルドなどの小売分野、さらにメディア・エンターテイメント・金融・ヘルスケア・製造業・航空宇宙などの事例を紹介しています。AI活用のヒントを求めている、ビジネスパーソンにおすすめの一冊です。
書籍6:AIエンジニアのための機械学習システムデザインパターン
・発売日:2021/05/17
・出版社:翔泳社
AIを本番システムに適用して運用するには、場面に応じたノウハウが求められます。本書は、そのために役立つ「システムデザイン集」です。機械学習の学習フェーズから運用フェーズまでの流れを、アーキテクチャやコードとともに解説する内容となっています。ビジネスに貢献できるエンジニアを目指して、技術を実用化するための方法論を学びたい人におすすめです。
【技術編】AIエンジニアを目指す(実装したい)人におすすめの書籍
実用的なAIを実装するには、AIに関連する技術をより本格的に学ぶ必要があります。ここからは、AIエンジニアを目指す人におすすめの書籍を紹介します。
– 書籍7:AI技術の最前線 これからのAIを読み解く先端技術73
– 書籍8:ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
– 書籍9:人工知能プログラミングのための数学がわかる本
書籍7:AI技術の最前線 これからのAIを読み解く先端技術73
・発売日:2022/08/04
・出版社:日経BP
本書は、「日経Robotics」誌で人気を博したAI解説の連載記事を書籍化したものです。第一線のエンジニアに向けて、ディープラーニングを中心としたAI技術について「手加減なし」で解説しています。AIが学習する仕組みから、モデルとアーキテクチャ、アプリケーションまでを網羅する内容です。次々に常識が塗り変わるAIの、先端技術にキャッチアップしたい人に最適な書籍でしょう。
書籍8:ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
・発売日:2016/09/24
・出版社:オライリージャパン
本書は、ディープラーニングの原理について本格的に学べる人気の入門書です。中身の見えない外部のライブラリに頼らずに、実際に動くプログラムをゼロから作ることを目指す内容となっています。その過程で、ディープラーニングやニューラルネットワークの仕組みを正しく理解していこうというコンセプトです。「誤差逆伝播法」や「畳み込み演算」といった、複雑そうに見える技術も実装から理解していけます。
書籍9:人工知能プログラミングのための数学がわかる本
・発売日:2018/02/24
・出版社:KADOKAWA
AIのプログラミングには、数学や統計学が用いられます。本書は、そのために必要な知識について基本からやさしく説明する参考書です。前半では中学・高校で習う数学基礎と微分、ベクトル、確率・統計などを取り上げています。後半は、Pythonを使ってこれらの理解をさらに深めていくという構成になっています。AIの専門書を読み進められるよう、数式への抵抗感をなくしたいという人におすすめの一冊です。
【資格対策編】AI関連の資格取得を目指す人におすすめの参考書
AIや機械学習について一定のスキルを身につけるには、資格の取得を目指すのもひとつの方法です。ここでは、AIの資格や認定試験に挑戦したいと考えている人におすすめの書籍を紹介します。
– 書籍10:深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版
– 書籍11:最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版
書籍10:深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版
・発売日:2021/04/27
・出版社:翔泳社
本書は、ディープラーニングに関する能力や知識が問われる「G検定(ジェネラリスト検定)」の公式テキストです。試験を運営する日本ディープラーニング協会(JDLA)が監修しており、新シラバスにも準拠しています。問題にはわかりやすい解説がついているため、同試験を受験する予定の人はもちろん、ディープラーニングの入門書としても活用できるでしょう。
書籍11:最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版
・発売日:2022/05/14
・出版社:技術評論社
本書は、データサイエンティストに必要なスキルや知識を認定する「データサイエンティスト検定」の「リテラシーレベル」を対象とした参考書です。データサイエンティストとしての基礎的な素養を身につけられる内容となっています。試験への合格を目指す人だけでなく、データサイエンスに興味があるビジネスパーソンにもおすすめの1冊です。
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AIのスキル獲得には目的に応じて参考書や講座の利用を
いまやAIは、分野を問わずさまざまな企業のDXに取り入れられている技術です。
自己学習のためのテキストや参考書、事例集なども多数出版されています。本記事で紹介した内容を参考にしながら、目的にあう書籍を選んでください。
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