文系出身のプログラミング初学者でも2ヶ月で「AIは理解できる」
株式会社アイネス様
業種:SIer
従業員数:1,001人〜
アイネス様では公共・金融・産業の3つのビジネスユニットに分かれ、各ユニットがICTを活用し、お客様のデジタルトランスフォーメーションをサポートしています。
今回は金融のユニットである金融ソリューション本部業務管理部長(当時)の寺川様、金融ビジネス推進部の篠原様にAI_STANDARD導入の背景や、受講の感想などを伺いました。
- 背景・課題
- 現場で即戦力になれるAI人材を育成したいと考えていた。すでに活躍している人材だけではなく、新卒メンバーのリテラシー向上をすることで素早い戦力化ができないかと考えていた。
- 導入サービス
- 金融系のスタートアップ企業を担当する新入社員がAIリテラシー講座、AIエンジニアリング講座をご受講。
- 効果
- 元々文系であり、先端技術については知見がなかったが、リテラシー装着をしたことによりAIに対する抵抗感を下げることが出来た。 日常生活での自身の顧客体験においても、技術活用発見や業務へのヒント発掘ができるようになった。
初学者でも実践的な力をしっかり身に付けられると実感した
ーAI_STANDARDを導入した目的、受講者に期待することを教えてください。
寺川:
現場の即戦力となるSEを育成することを目的として、導入しました。導入前は新入社員がAI技術を学んで効果があるのかという疑問の声もありました。
しかし、去年受講した新入社員たちが今年フィンテック企業に常駐して実績を出してくれたことで、AIエンジニアリング講座によって初学者でも実践的な力をしっかりとつけられるのだと実感しました。
今は自信をもって受講を修了した社員を現場に送り出すことができます。
受講者の篠原さんには、まずは金融系のスタートアップ企業で開発業務に携わってもらう予定です。
実際に現場でAI技術を使うのかはわかりませんが、使わない場合でもデジタル技術のひとつとしてAI技術の知識がある状態で仕事をすることで、さまざまな知識を結び付けて考える力が付くのでエンジニアとして大きく成長しやすいと考えています。
AIは意外と身近にあり、プログラミング初学者でも理解できるものなんだと思えた
ーAIリテラシー講座を受講する前のAIに関する印象を教えてください。
篠原:
AIはすごく難しい最先端技術で、プログラミングをバリバリするような人だけが理解できる「ザ・ 理系」の印象がありました。
実際にどういうシーンで使われているかも知らず、それこそ映画で見るような人間の形をした何でもやってくれるロボットのイメージしかありませんでした。
私は元々文系でしたし、入社前は私がAIの分野に関わるとは全く思っていなかったので、AIについて学ぶと知ったときは「えっ、私にできるのかな?」という不安な気持ちでいっぱいでした。
しかし、半月ほどAIリテラシー講座を実際に受講してみて、文系の私でも理解できるような基礎的な内容だったので自分の中でAIを学ぶハードルが下がりました。
ーAIリテラシー講座の受講を終えて感じたことはありますか?
篠原:
講座の中で、さまざまな業界に対してAIを活用した場合の変化が具体的に書かれており、これからどの業界でもAIは意識されていくのかな、と感じました。
あとは、エンジニアでなくても今後はAIに関する知識が必要になってくると思いました。
ー毎週配信されるメルマガはどうでしたか?
篠原:
AIは空想世界のものではなく実際に現実で使われているものなんだと実感しました。例えば、宅配便の不在配送を減らすことにAIが活用されていることはメルマガを読んで初めて知りました。
他にもこれまで知らなかった活用事例がたくさんあり、新鮮でした。
また、ショッピングサイトを見るときにでてくる「あなたへのおすすめ」は今まで特に気にしていませんでしたが、リテラシー講座を受講してからは「これはレコメンド機能としてAIが使われているのかな」と日常生活でもAIを意識するようになりました。
文系の私でも自信をもてるほどAI技術を理解できた
ー現在AIエンジニア講座を受講されているとのことですが、どのような印象ですか?
篠原:
プログラミングの部分は正直難しいですが、質問チャット機能を使って適宜質問して教えていただきながら頑張って取り組んでいます。教材は難しい用語もしっかり噛み砕いて説明されていてわかりやすかったです。
特に、文系の私にとっては、各章ごとにモデルの利用シーンを想定したストーリー仕立てになっているところは、本を読むように興味をもって進めることができるのでとても理解しやすいです。
ー文系出身ということですが、数学に対して苦手意識はありませんでしたか?
篠原:
高校時代から数学にふれる機会が少なかったので、数式を見るとちょっと「うっ」となるほどの苦手意識がありました(笑)。
しかし、「研修で組まれているし、業務時間内にやらなければいけない、ならやるしかない!」という気持ちで取り組みました。
深層学習講座で登場する微分積分や線形代数はほぼ知識ゼロから学びましたが、ある程度理解できている自信はあります。
プログラミング経験者にもAIリテラシー講座はおすすめ
ーAIリテラシー講座を受けたからAIエンジニアリング講座にうまく繋がったところなどはありましたか?
篠原:
AIリテラシー講座はAIエンジニアリング講座を受ける準備として役に立ったと思います。
AIリテラシー講座で「機械学習や深層学習は大体こういうものなのか」という全体感が分かってからAIエンジニアリング講座で目的をもってプログラミングの学習ができました。
「機械学習って何?」という状態でAIエンジニアリング講座を受けても正直頭に入ってこなかったと思います。
ー何かこういうものを作ってみたいと考えているものはありますか?
篠原:
データ分析をやってみたいですね。一見なんでもないようなデータも意味を見出せる可能性があるということはすごく楽しそうだと思います。
例えば先ほどの話でもあったように、「ショッピングサイトのレコメンド機能ではAIが使われているのだろうな」ということはわかったのですが、講座を受講しているうちにAIモデルには種類ごとに役割があることを知りました。
そこから「このサイトのレコメンド機能はAIの中でもどんなモデルが使われているのかな」と興味をもったので、さらに勉強して自分で実装してみたいと思いました。
ー最後に、今後AIリテラシー講座やAIエンジニア講座を受けられる方へのメッセージをお願いします。
篠原:
私はプログラミングの経験がほとんどなく、数学も苦手だったので「本当に私にできるかな?」と正直かなり不安でした。実際に2ヶ月取り組んでみて、楽しく、しっかり理解して進められています。
会社の研修として受講しなければ、自主的に学びを継続することも難しかったと思うので、「自分には難しそうだ、できなさそうだ」と挑戦しないのではなく、少しでも興味があればAIリテラシー講座からぜひ取り組んでいただきたいです。
想像以上に楽しいのでおすすめです。受講を通して「AIは意外と理解できるものなんだな」と思えるようになりました。