RPA導入で得られる効果とは?導入に適した企業やこれからのRPA人材育成に迫る - 株式会社STANDARD

RPA導入で得られる効果とは?導入に適した企業やこれからのRPA人材育成に迫る

DX・AI人材育成

この記事の目次

  1. はじめに
  2. RPA導入で得られる効果

はじめに

さまざまな作業を自動化し、業務効率化に大きな効果をもたらすとされているRPA。日本におけるRPA導入率は38%にのぼり(2020年4月現在)、大手企業に限ると50%に達しています。

人材不足が見込まれる日本社会の中で生き残っていくためにも、RPA導入は検討されるべき重要なツールです。今回は、RPAリテラシー講座の作成にも関わった、人材開発サービス事業部の青木香菜氏に、企業におけるRPA導入について詳しく解説していただきました。

(参照元:IT Leaders

RPA導入で得られる効果

ーRPAの導入や、RPAリテラシーを身につけることは企業にとって大きな投資となりますが、どのような効果を得られるのでしょうか

RPAの導入による効果はDXリテラシー講座の中でご紹介していきます。今回は講座にも出てくる内容を少しお話します。

例えば、RPAによる顧客情報の自動登録を導入した企業では毎年8千件以上の新規顧客情報を登録していて、年々増加傾向にありました。RPAを導入した結果、全件数の99%を自動で登録することができ、繁忙期には300時間かかっていた作業もすべて自動化できました。人件費換算すると約1200万円/年のコストが削減できる計算になり、5年償却として考えると6000万円の投資が可能になります。

あるコールセンターではメール送付業務を1日あたり2000件を人手でやっていましたが、全自動化に成功しました。推定で約7500万円/年のコストが削減できる計算になり、5年償却として考えると3億7500万円の投資が可能になります。

このような事例が恒常的に表出してくるので、RPAを適切に導入できると効果は絶大です。

さらに、マクロで対応しきれない部分にはRPAを導入し、RPAの定着後に次のステップとしてAIの活用に手をつけはじめるなどの判断までできるとより大きなインパクトをもたらすことができます。

また、別の視点からみてみると、現場の方がRPAリテラシーを持つことで、現場から「ここを自動化したい」というアイディアが起きやすくなります。突然、RPAが導入され、「マニュアルはこちらですので、やってください」と言われると、現場の方はただの作業者という立場になってしまいます。RPAリテラシーを身につけることによって、現場の方に導入を自分ごととして捉えていただき、「自動化したい業務はこちらで、自動化によってこのくらいの効果が見込めます」ということを自ら提案できるようになっていただきたいです。トップダウンの会社の中では、上層部から、現場の日々の業務は見えにくく、把握するのに手間もかかります。RPAだけでなく、このようなデジタル系のリテラシーを身につける流れにおいては、いかに現場の方が自分ごととして捉えられるかが重要になってきます。

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ーRPAを導入するのに適している業務の特徴を教えてください。

マニュアルがすでにあり、業務プロセスがある程度整理されていて、データが電子化されている業務はRPAの導入に適していますできていないと、RPAの導入前の準備期間に時間をとられます。ここがネックで踏み切れていない企業も多いのではないでしょうか。

この特徴を満たしている例はバックオフィスの業務です。例えば、勤怠管理や入金の消し込み作業など、人の判断が必要のない、事務系の作業が発生する部分は、効果も高く、実績導入も多くあります。

また、RPAのインパクトが大きくなるのは単価が高い方が多く関わる業務を自動化する場合です。単価の高い方たちを、人にしかできない業務にシフトさせることができます。このような状況は、中小企業よりも大企業の方が傾向としては強くあります。

他にも工場や製造系の企業、生産管理部門は管理しているデータが人の目や判断を必要としているとは限らないので、異常値を検出して知らせるなど、RPAを利用して、効率化できる可能性は高いです。

営業部門やカスタマーサポートもよくRPAを導入しています。これだけ導入に適した業務を挙げられるほど対応できる範囲が広いのがRPAです

ーRPAは幅広く対応できるんですね。最後に、RPAリテラシーのその先で新たに必要だと思う人材教育があれば教えてください

現状、デジタル化というと「仕事が奪われる、どうしよう」という議論が発生します。すべてをデジタル化する必要はなく、テクノロジーではできないことがあり、人間にしかできないことがあるということを理解してほしいです。しかし、「テクノロジーにできることとできないことは何か」という教育は進んでいるものの、人間が何をすべきかの教育は進んでいません。「人にしかできない業務」を綺麗事で終わらせず、それが何かをクリアにし、奪われない仕事ができる人を育てていかないといけません。

創造性や感性、人と人との関わりが問われる仕事はデジタル化しにくいです。営業も事前情報収集は自動化ができたとしても、提案の部分では、表情や空気感など、人間でしか感じられない情報を得る必要があります。このように、システムでは拾えないような情報を活かした仕事は、デジタル化が難しいのです。

このような考え方もリテラシーをひとつひとつ身につけていきながら、デジタル化とのバランス感を身につけていくものです。企業に、人間に優しいテクノロジーとして、理解をする方が増えてほしいと思っています。

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