なぜ日本企業のDX推進は前に進まないのか?スムーズにいかない理由と成功への秘訣を解説
はじめに
日本のDX推進は、海外と比べて遅れをとっているといわれています。実際に、「自分の業務が自動化された」と答える人は約42%で、世界平均の57%と比べると、割合は低く、調査対象国の中では最下位です。人材不足も相まって、日本企業は今後も世界と戦う必要があります。なぜ日本企業は遅れをとってしまうのか?弊社代表取締役CEOの石井大智にインタビューしました。(参照元:IT Leaders)
石井大智
株式会社STANDARD代表取締役CEO
1995年生まれ、千葉県出身。早稲田大学在学時より、製造業の効率化のための統計解析を学ぶ。東大生のメンバーとともに東大人工知能開発学生団体HAIT Labを設立し、学生AIエンジニア800人の集まるプラットフォームに育てる。AIエンジニアとしてDeep Learningによる医療解析の業務を複数社で経験し、現職。
DX推進がスムーズにいかない理由
ーなぜ、企業のDX推進はスムーズにいかない場合が多いのでしょうか?
新しい技術を勉強しないといけないことが一番の理由です。テクニカルな知識はもちろん、リテラシーを身につけるなど、根本的に基礎から必要なことが多くありながらも、それを避けることができないからだと見ています。
デジタル技術の導入は、何か物を買ってきて使えばいいという単純なものではなく、社内で巻き込むべき人も多くいたり、新たな技術に合わせて事業を変えたり、投資対効果について検討するなど、ロジカルシンキングのようなスキルも求められます。
少し難しそうで新しいことを、誰がやるのか?という話を動かす必要もあり、とても進めにくく感じるのではないでしょうか。
DX推進を実現するサポート
ーSTANDARDとしては、前に進まない企業に対して、どのようなサポートができますか?
まずは、人材がいないという場合は担当者を決めて、DXリテラシー講座などをご利用いただいて、DX推進についての基礎的な人材育成をはじめていくことをお手伝いさせていただきます。
人材は揃っているものの、なかなか前に進まない場合は、DXワークショップ講座で、自社でのデジタル技術導入の企画立案、進め方のサポートができます。
人材育成などの基礎的な部分から、技術の導入まで、どのくらいの規模感で、どう進めていくと効率が良いのか、もしくは導入の段階にないのかなど、企業の現場の全体感を把握しながら、一緒にDX推進を考えていきましょう。
ーコンサル会社を入れることや、外部ベンターをつけることと、STANDARDのサポート違いは何でしょうか?
特に大手のコンサル会社との違いは、コミットメントの部分だと思います。コンサル会社では、企業の経営戦略やM&Aなど、かなり広い話を取り扱っている場合が多くあります。一方で、粒度が細かいデジタルに関しては知識や技術を持ち合わせていない可能性が高いです。会社によっては、デジタルの領域は外部のSIに仕事を再委託しています。アジャイルに対応している、質の高い人材がデジタル推進において重要な中で、再委託や外部任せはコミットメントが落ちてしまいます。
弊社では、人材育成について、多くの企業の方から反響をいただいています。どこまで実現可能か、しっかりと明示が可能です。言葉だけでなく、実際に形にしていくソリューションは弊社の強みなので、誰が実行し、どのくらい進むのかというコミットメントを保証できます。
また、完全に外部ベンターからの提案でプロジェクトを進める場合、内製化から遠ざかっていくことも懸念されます。外部ベンターは仕事をなくさないようにするため、ノウハウを顧客の社内に残そうとしません。ブラックボックス化して、「私がいないとだめですよね」という状態にすることで、インセンティブが発生するので、ずぶずぶな関係になるパターンが想定されます。特に、データ領域になると、経営のコアな情報は外部の人が握る状態になるため、改善が遅くなったり、自分たちでいじれないということが起きます。何よりも、社内にリテラシーが身についていかないのは、企業の成長を止めてしまいます。
デジタル技術の導入は、現場の協力が得られるかが肝になります。推進のスムーズさや、自社にノウハウを残していくという面では、社内から生み出していく流れをつくることが、とても重要です。
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