無限の可能性を秘めた最新技術とビジネスをつなぐエンジニアを目指して
ヤマトシステム開発株式会社様
物流にかかわる各種システム開発・運用などを行っているヤマトシステム開発株式会社様。
AI_STANDARDを受講したエンジニア は、ディープラーニング講座の画像処理に関する知識をベースに、物体認識システムの実装まで応用できるようになりました。
- 背景・課題
- 独学でAI学習を進め開発も試してみたが、ビジネス化できるレベルではなく、知識・技術装着に課題を感じていた。
- 導入サービス
- 機会学習をビジネスレベルで活用できる知識を身に着けるため、インフラ技術者4名でAIエンジニアリング講座をご受講。
- 効果
- 講座終了から1年で物体検出システムを実装。実証実験レベルでは相当数の案件がこなせるようになった。技術でできることの判断だけではなく、できないことの判断ができるようになり、課題や要望に対して適切な提案ができるようになった。
3年計画で知識ゼロからAIなど最新技術に次々と挑戦
ヤマト運輸株式会社様の荷物お問い合わせシステムなど、物流に関する独自の技術力を生かし、さまざまなシステム開発を手がけているヤマトシステム開発株式会社様。最新技術への関心も高く、IoT、ブロックチェーン、ディープラーニングと3年前から順に取り組んできました。
「ディープラーニングは、GoogleでChainer(チェイナー)を検索するところから、勉強が始まりました」とインフラ技術本部の日名田 圭様。「これって何なんだ?という知識ゼロの状態から、手探りで始めましたね」と、山中 孝二様も当時を懐かしそうに振り返ります。
当初はインターネットでリサーチをしながら、見よう見まねの勉強を約1年していたと日名田様は語ります。
「“こんな情報見つけたけど、やってみる?”と、この方法でもある程度のものはポツポツ作れるようになりましたが、ビジネス化できるレベルにするにはやはり限界がありました」
機械学習をビジネスレベルで活用するには、体系的に学んで幅広い知識を身につける必要があると気づいたことが、AI_STANDARDを導入するきっかけとなりました。当時の状況について、山中様に伺いました。
「”こんなシステムを作れるようになりたい”という明確な目標があったわけではなく、“AIで一体どこまでできるんだろう”というのが正直なところでした。とにかくやってみてから考えようと思っていましたね」
チャットサポート付eラーニングで隙間時間に効率的に学習
インフラ技術者4名が【AIエンジニア育成講座】を受講しました。セミナー形式ではなくeラーニングであったことが、AI_STANDARD導入の決め手になったと日名田様は説明します。
「当時は社内に講座を開設できるほどAIに携わる社員がいませんでしたし、別の業務の合間に勉強していたので、好きな時間に自分のペースで取り組める教材を探していました」
AIに関しては全くの未経験だったため、最初の頃の勉強はなかなか大変だったと山中様は振り返ります。
「AI_STANDARDのテキストは、初歩的なことから流れを端折ることなく、しっかり説明されています。ただテキストに沿って学習すれば良かったため、安心して進められました」
サポート体制が充実していることも、AI_STANDARDのメリットだと日名田様は語ります。
「“ここがわからないと先に進めない”という、学習の肝になるところってありますよね。そういうところで躓いてしまうと、“もう、やりたくない!”と、勉強する気が萎えてしまいます。その点、AI_STANDARDはチャットサポートでいつでも質問することができたので、本当に助かりました」
受講後は物体検出をPC・スマホで実装できるまでに
【AIエンジニア育成講座】受講後は、社内向けにディープラーニングの画像認識モデルを制作するなど、学びを生かした新しいサービスの開発に意欲的に取り組まれています。
講座修了から1年後には社内で物体検出システムを実装できるまでになりました。運送トラックに車載した装置で集めたデータの活用など、実証実験レベルではすでに相当数の案件をこなしています。
講座受講後に感じたことについて日名田様に伺いました。
「AI_STANDARDで学んだことで、“できる”ことが増えただけでなく、“できない”という判断ができるようになったのも大きいと思います。こういうシステムを作りたいという相談を受けたときに、それがどの位の精度で実現できるかを判断して、的確なご提案ができるようになりました」
AIの活用を始めてから、仕事の考え方や取り組み方が変わったとお二人は語ります。
「従来は、弊社が作り上げてきたシステムを、他業種・他業務にいかに応用し、提供していくかが仕事でした。しかし、AIはこれとは真逆で、現場のニーズから仕組みそのものを考えて、試行錯誤しながら作り上げていきます。機動性、柔軟性が求められるようになったと思います」
「これまでは社内に籠って仕事をすることが多かったんですが、現地に行って実証実験をしたり、外での仕事が増えたので楽しいですね。お客様と関わることが多くなり、反応をダイレクトにもらえるのも嬉しいです」
ミッションは最新技術活用の道を切り開くこと
最新技術を使ってどんなことができるのか、実際のアウトプットを見せて社内にAIの将来性を見せていくのも大事な仕事だと日名田様は語ります。そのために、物体検出のデモをオフィスに置く等して、AIを身近に感じられるよう工夫しているそうです。
最後に今後の課題や意気込みについてお二人に伺いました。
「何ができるかはわからないけれど、いろいろな実証実験を繰り返していくうちに、思いもかけなかったような新しいサービスが実現できるかもしれません。最新技術をどうビジネスにつなげていくかが、私たちエンジニアの課題です」
「いつかお客様が何かシステムを作りたいと思ったときに、“あ、そうだ。AIに詳しいヤマトシステム開発さんに相談してみよう”と頼りにしてもらえる存在になるのが目標です」
「今見える未来の、もっと先へ」をキーワードに、AI活用に意欲的に取り組まれているヤマトシステム開発株式会社様。2019年に創業100周年を迎えるヤマトグループにおいて今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。