AI知識とこれまで培った技術力で新しいアイデアを創出 - 株式会社STANDARD

AI知識とこれまで培った技術力で新しいアイデアを創出

株式会社OKIアイディエス様

業種:情報通信 従業員数:〜100人
  • #AI_STANDARD

OKIアイディエス様はメカトロニクス、エレクトロニクス、ファームウェア、ソフトウェアを有する技術集団で、システム提案やコンサルティング、開発設計から量産製造まで、ワンストップでのご提供をされている会社です。

現在はFPGA開発に携わられている一方で、FPGA×AIの需要の高まりからAI技術習得の必要性を実感され、AIエンジニアリング講座を導入いただきました。

今回は実際にAIエンジニアリング講座を受講いただいた事業統括部 開発部第六チーム チームリーダの芝田利彦様と事業統括部 開発部第四チーム チームリーダの佐藤猛様に導入に至った経緯や、感想を伺いました。

背景・課題
AI開発について、顧客から相談をいただく場面が増えたが、社内にノウハウがなく、知識を身に着けておく必要があると感じていた。 また、今後AI開発について業界として避けては通れない道だと認識しており、技術を身に着ける必要があると考えていた。
導入サービス
社内の選抜メンバーでAIエンジニアリング講座をご受講。
効果
もともと担当をしていたFPGAと、AI技術をかけあわせたデモ開発を推進できるようになった。 受講をしたメンバーから、開発に関するアイデアが活発に出るようになった。

AI機能が実現できるんだと演習を通して実感できた

ー今回AIエンジニアリング講座を導入された目的や背景についてお聞かせください。


芝田:



私はFPGAを利用するハードウェアの開発を担当しております。

FPGAとは?



FPGAとはField Programmable Gate Arrayの略で、希望の回路設計が可能な半導体ICです。デバイスは、半導体ICにハードウェア言語で回路設計することで、動きを制御することができます。FPGAの特徴として、ハードウェアが誤った動作をしてしまっていても、後からでもその動きを即座に修正できることが挙げられます。AIで機械学習させた結果から、デバイスの動作を改善したいときに、FPGAであれば同じ半導体ICの言語を書き換えるだけで対応できるので、AIと相性がよいと考えられます。

AI開発に関してはノウハウが不十分だと感じていました。

昨今、FPGAを利用するAI処理のアクセラレーションに対する要求が増えていますし、「FPGA×AI」は避けては通れなくなっています。

FPGA開発に関しては長年培った知識と経験がありますが、

AI開発は業界としてもこれから知見を増やしていく必要がある領域のため、AIについて学びたいと考えていました。



また、既存のお客様に選んでいただける企業であるためにも、AI開発については学んでおく必要があると感じていました。

OKIアイディエスは、FPGAベンダーであるデバイスメーカーのザイリンクス株式会社(以下ザイリンクス社)のプレミアパートナーとして、設計の部分を支援しております。

ザイリンクス社も近年ではデバイスをAIに特化させるなど、AIにシフトしつつある企業のひとつで、プレミアパートナーという立場から追従する必要があると感じていました。

その他にも、現状はFPGAへ組込むCNNアルゴリズムはユーザー様に任せていますが、社内でAI活用の知見を貯める事で、FPGAに適したCNNアルゴリズムの具体的な提案もセットで実施していくことができればと考えています。

佐藤:



私は通信系を中心とした組み込み装置のソフトウェア開発に従事しております。

社内におけるAIやIoT技術者育成の一環として、AIエンジニアリング講座受講の募集案内がきっかけで受講しました。

通信系の組み込み装置においては、近年特にセキュリティに関してのご要望がユーザー様から多く上がってきています。

具体的には、これまで暗証番号やカードでセキュリティを行っていたところから、顔認証などのAIを活用したものにシフトしていきたいというご要望です。

私自身もAI技術に知識がなかったので、

ユーザー様へのご提案や幅広いご要望にお応えできるようAIの知識を身につけたいと考え、受講した次第です。



ー受講中、良かったことや大変だったことはありますか?


芝田:



社内から12名が同時に受講したのですが、受講者同士で各人の進捗が確認できるのはよかったです。

予定と進捗がわかりやすく、さらにそれを上司がモニタリングできるということもあり、緊張感をもって学習を進めることができました。

ですが、おかげで日々学習時間を確保できるよう努め、成果につなげるためにも、計画的に受講できる環境が整えられるのはよかったと思います。

また、受講期間中に、業務の中でAIに関連するキーワードが出た際は、AIエンジニアリング講座の教材を参考にすることもありましたね。

教材の補足として、インターネットのリンクや、参考図書を教えていただいたので、それらの追加情報からも学びを得られました。

苦戦した点は、12名の受講者に知識のばらつきがあった点です。

弊社の場合、3分の1がハードウェアエンジニア、3分の2がソフトウェアエンジニアでした。

ソフトウェアエンジニアの方が講座の進みが良く、ハードウェアエンジニアの方が時間が掛かる傾向にありました。

特に演習では、ハードウェアエンジニアにとって不慣れなPythonプログラミングがあり、苦戦しました。

ただ、

最終的には、受講者が独自のモデルを組み、「ニューラルネットも含めて自分で組めるんだ、こうやって組むんだ」ということがわかるようになり、すごく感動しました。



佐藤:



私は、業務では主にC言語を使っているので、Pythonを使用したプログラミングに慣れておらず、実践演習課題でとても苦労した側でしたね。

また、数式に苦手意識がありましたが、メンターの方から「数式は現時点では概要だけ理解できていれば十分です」とアドバイスをいただけて、気持ちを楽に最後まで受講ができました。

講座内容が細かく章立てされており、空いた時間を利用して、自分のペースで進められたのも、挫折せずに学習できた要因のひとつかもしれません。

講座終了後も講座内容を閲覧できるので、復習や業務の参考として活用しております。

AIは大変複雑なプログラムを駆使しているという印象がありましたが、実際はライブラリやフレームワークが充実していました。

アプリの組み方によっては、

講座で得た技術だけでAI機能が実現できるんだと演習を通して実感できた

のは、今後に活きる学びだったと思います。

チームメンバーからも活発にアイディアが出るようになった

ー講座を受講して、何か変化はありましたか?


芝田:



現在、「FPGA×AI」のデモ開発を推進しています。受講した12名を4名ずつの3チームに分けて、社内でデモ内容についてプレゼンを行い、AIを利用するアプリケーションの提案をしました。

受講前には、「AIを利用するアプリケーション」といったアイディア自体、浮かびませんでした。

しかし、受講後には「講座で学んだあの技術を使って、こんなことができるのではないか」といったように、

色々なアイディアが浮かぶようになり、受講成果を実感しています。



佐藤:



私もデモ開発を行う中で、各チームメンバーからも様々なアイディアが活発にでるようになったなと感じています。

これから開発していくデモの内容としては、受講前からユーザー様から相談の多かった、顔を検知するアプリを考えています。

ー今後は受講で得た知識をどのように生かしていきたいとお考えですか?


芝田:



将来的には、開発したデモを販促ツールとして使いたいと考えています。私のチームでも開発を始めたところです。

お客様に実際に提案する前に、まずは社内で、経営層に対してお披露目をする予定です。

直近では、講座でデータの分析や前処理、性能評価の重要性について学習したことを活かして、より総合的かつ正しく判断して、最善なソリューションを提案できるようになりたいです。

佐藤:



私も講座で習得した知識と既存の知識を融合させ、AIとIoTのハイブリッド技術者として、様々な提案ができるようになっていきたいと考えております。

ー最後に、今後受講される方や受講を検討している方へのメッセージをお願いいたします。


芝田:



身の回りのどのようなところでAIが使えるのかを意識した上で受講をして、ここで使えそうだなというような認識をしながら進めていくと、受講後に色々なアイディアが出てくるのではないかと思います。

私自身、

もともとAIについてあまりイメージはできていませんでしたが、受講後は様々なアイディアが考えられるようになりました。



すでに世の中にあるものかもしれませんが、今まで考えるにも至らなかったことが、考えられるようになったことは大きな変化です。

また、今回OKIアイディエスでは開発に関わるメンバーが受講しましたが、お客様と直接コミュニケーションをとる、営業やシステムエンジニアが受講をしても良いのかなと思いました。

お客様がAIに関わることをやりたいと仰った際に、提案ができるよう、開発にそれを正しく伝えられるように知識があると、お客様のニーズにしっかりと応えられるのではないかと思います。

佐藤:



AI₋STANDARDの受講前はAIが何なのかもよくわかっていませんでしたが、実際に受講を進めてAIについて知ると、「世の中に出ているこんなものにもAIが使われているのか」と

今まで気づかなかったことが見えるようになりました。



また、先ほど芝田が申し上げたように、「AIにこんなことができるのではないか」といった発想も生まれるようになり、AIに対する見方や考え方も変わりました。

「学習ツールを取り入れたけど、結局何を学べたのか分からなかった…」という事態になることが不安な方も、進捗を見ながら挫折せずに学習できる環境だと思うので、ぜひトライしていただけるといいのではないかと思います。

人材育成を柱にDXの実現とその先のDXの内製化まで一気通貫でご支援します。
まずはお気軽にお問い合わせください。