お客さま体験価値(CX)に軸足をおいたDX人財育成 - 株式会社STANDARD

お客さま体験価値(CX)に軸足をおいたDX人財育成

第一生命保険株式会社様

業種:金融・保険 従業員数:1,001人〜
  • #DXリテラシー講座
  • #AI_STANDARD

創業以来120年に渡り、生命保険事業をにお客さまに「安心」を届けてきた第一生命保険株式会社(以下、第一生命)。

お客さま体験価値(以下、CX)に軸足を置き、お客さまの一生涯に寄り添った「確かな安心」と「充実した健康サポート」の提供を更に強化すべく、デジタルを用いた数々のイノベーション創出に向けた取組みを続けています。

 

2021年9月より第一生命は全社としてのDX人財育成の取り組みを開始され、同時に内勤職全社員、約11,000名を対象に弊社「DXリテラシー講座」並びに「保険業界特化講座」を展開。また2023年1月から、同講座の契約延長を決定いただき第一生命のDX人財育成に活用いただいています。

 

今回は、人事部 人財開発室 村上誠稔様へ、第一生命のDX人財育成の背景やについてインタビューさせていただきました。

 

背景・課題背景・課題①お客さまのニーズが多様化する中、CX向上のために社員一人ひとりがDXを推進する人財をめざす。(全社的なDXリテラシー底上げ)
②社員のWell-Being達成や自己実現の選択肢・手段を増やす。
導入サービスDXリテラシー講座
保険業界特化型講座

 

変わりゆくお客さまのニーズにお応えするために、私たち自身が変わらなければならない

 

‐第一生命様のDX人財育成を開始した背景を教えてください

 

現中期経営計画「Re-connect2023」では、保険領域にとどまらない4つの体験価値をお客さまに日常的に感じていただくこと、つまりCXを推進していくことを基本戦略としています。

デジタル化の進展によってお客さまのニーズが多様化する今、CX向上のためにはDXが必要不可欠であり、私たち、社員一人ひとりがDXを推進する人財となる必要があります。

 

また、第一生命の人財育成方針として、社員一人ひとりが、自身のやりたいこと、有りたい姿を実現させ、その結果として組織が力強くなっていくことを掲げております。

「DXは技術に強い特定の専門家が知っていれば良い」という時代は終わり、社員一人ひとりがデジタル活用を念頭に、将来のキャリアを考えることが必要だと考えています。

DXリテラシーを底上げすることが、社員のWell-Being達成や自己実現に向けた選択肢・手段の幅を広げることに繋がると考えています。

 

こうした認識から、2021年9月より全社としてのDX人財育成の取組みを開始し、同時に内勤職全社員、約11,000名を対象にSTANDARD社「DXリテラシー講座」並びに「保険業界特化講座」を提供致しました。また2023年1月から、同講座の契約を更新し、引き続き第一生命のDX人財育成に活用しております。

 

 

私たち全員がDXを推進する人財となる必要がある中、全社研修に壁

 

‐STANDARD各種講座を導入した理由を教えてください。

 

DXに直接関連する業務を行う社員だけではなく、私たち全員がDXに向き合うことがCX向上の実現に繋がります。一方で、第一生命は社員数が多く、全社員を巻き込んだ研修を実施することは容易ではありません。
その点、e-Learningによる受講形態が全社員受講を可能とすること、内容が短くコマで区切られているため隙間時間を活用し視聴ができること、講座の作りとして図解がわかりやすいことをポジティブに捉え、導入を決定しました。

「保険業界特化講座」の存在も魅力に感じています。第一生命向けに特注で作成され、保険業界の先端DX事例をインプット、つまり「事例のシャワーを浴びる」ことによって、DX初学者でも関心を高め、自分ごとにしてもらうとともに、良質なアイデアを出せるようになることを期待しております。

 

また、STANDARD社の各種講座では、DXの必要性や基礎知識を身につけ、DX実践に向けた土台を構築することができると感じています。今回、契約期間を更新した背景は、同一の質・内容の研修を新入社員・中途入社の方々にも提供し、すべての社員がDXにおける共通の認識を持ってCXの向上や自身のWell-Being達成に取り組める状態を作ることにあります。

 

 

 

各部署に設けた「DX推進担当」の存在でDXをより身近に

 

‐DX人財育成にあたり工夫された点を教えてください。

 

DX人財育成の取組み開始と同時に、第一生命がDXを推進する必要性と具体的な方針を説明する動画を社内向けに展開致しました。STANDARD社と共同で作成し、DXリテラシー講座受講も促進する内容となっています。

 

一方で、DX人財育成を推進する中で、一部では課題も浮き彫りになりました。DXという言葉が独り歩きしてしまい、先端技術と担当業務の関係性を見出せずDXに対する関心が薄い状態や、DXという新しい言葉そのものへのアレルギーが発生していました。

この課題に対しては、部署毎に設けた「DX推進担当」の機能によって改善に向かっています。

DX推進担当者は部署横断で互いに連携し、好事例を共有し合っています。そこから得られた知見や気づきを自身の所属する部署に持ち帰り、社員のDX、ITリテラシー向上、さらには所属部門のDXを牽引しています。

DX推進担当は各部署で一番DXを理解する存在です。率先垂範で知識を習得し、各所属部門目線でDXのTIPSを業務に落とし込み、社員にDXをより身近に感じてもらえるように伝える工夫を行っています。

また、DX推進担当は年度ごとに入れ替わり、多くの社員がDX推進の中心人物になる機会を作ることを心がけています。

 

 

「知識習得・アイディエーション・実践・成功体験の蓄積」の好循環を会社の風土に

 

‐今後DX人財育成を通して期待することを教えてください。

 

まずは、私たち一人ひとりがDXに対する理解を深めることで、日々の業務の中で「こうすれば課題解決ができる」「これがあれば便利」といった事象について常に考え、所属部門の業務効率化やCX向上のためにアイデアを出すことができる状態を実現します。

 

そして、“個々の社員がそのアイデアを実践し、お客さまに喜んでいただく成功体験を積むことで、DXに向き合うモチベーションが高まり、それが更なるスキル獲得に向けた行動の動機となり、また一歩踏み込んだCX向上アイデアを実践する”

このような好循環が全社的に巻き起これば、組織はより強固なものになります。最終的にはこのサイクルが会社全体の風土として根付くことを期待しています。

 

 

人材育成を柱にDXの実現とその先のDXの内製化まで一気通貫でご支援します。
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